声がれ(嗄声)

声がれとは?

声帯(声を作る器管)に異常が起こり、正常な振動ができない状態です。
炎症による声がれの状態で無理に声を出していると声帯にポリープができることがあります。
一度ポリープができると数ヶ月以上声がれが続くことがあります。手術によってポリープを摘出する場合もあります。

声がれの原因

声がれの原因は声帯の形の異常と動きの異常に分けることができます。
形の異常は炎症で声帯が腫れている事が多いのですが、ポリープや癌などのできものによる場合もあります。
運動の異常とは声帯が動かなくなることです。これを反回神経麻痺といいます。声帯を動かす神経は脳から一度胸部まで降りて大動脈で折り返し、甲状腺を通り声帯にいたるというとても長い神経です。このため、甲状腺疾患や大動脈疾患も反回神経麻痺の原因となることがあります。

治療方法

当院では喉頭ファイバーにより、声帯を診察し、その状況に応じて治療を行います。
腫瘍や大動脈疾患などの重篤な原因が疑われる場合には近隣の病院を紹介します。