子供の中耳炎

子供が中耳炎かもしれません。どのようなことを注意してみるべきでしょうか?

 赤ちゃんは自分で耳の痛みを訴えることができません。

 高い熱がでる、不機嫌になって泣く、自分の耳や頭を手で触る、などの症状は中耳炎の可能性がありますので一度耳鼻科を受診することをお勧めします。

子供の中耳炎の原因はなんでしょうか?

 子供の中耳炎の原因はほとんどが鼻水からの感染です。

 鼻の奥と中耳は耳管と呼ばれる管でつながっていますが、子供は大人に比べてこの耳管が太く短いため、中耳が感染しやすい構造をしています。

 また、鼻すすりをすることが多いとさらに中耳炎になりやすくなります。

子供の中耳炎ではどのような治療を行いますか?

 痛みを伴わず、長期間聞こえが悪くなる滲出性中耳炎は、鼓膜を切って耳にたまった水を抜いたり、一定期間鼓膜に開けた穴が塞がらなくなるように鼓膜にチューブを留置したりすることがあります。

 このような治療は耳鼻咽喉科医でなければできない治療ですので、耳鼻咽喉科の受診をお勧めいたします。

 また、急性中耳炎で鼓膜に大量の膿が溜まっている場合には、強い痛みや発熱を生じ、飲み薬だけで治らない場合もあります。このような場合、耳鼻咽喉科医は鼓膜の一部を切開し膿を抜くなどの治療をすることがあります。

中耳炎の治療中はお風呂やプールなど、日常生活ではどのようなことに気を付けるといいですか?

 急性中耳炎で発熱や痛み等がある場合、プールなどの激しい運動や入浴は、体温を上げて痛みを強くする可能性がありますので控えた方が良いでしょう。

 また、滲出性中耳炎の治療で鼓膜チューブを入れている場合には、プールに入る際に耳栓をつけ他方が良いでしょう。飛び込みや潜水はやめましょう。