耳垢

外耳道の仕組みと耳垢

外耳道(耳の穴)の長さは約3.5cm。手前3分の1は軟骨で囲まれており奥の3分の2は骨で囲まれています。この奥の3分の2の部分はとてもデリケートで綿棒で触っただけで傷がついてしまいます。外耳道の新しい皮膚は鼓膜の表面で作られます。そして少しずつ手前に移動して、入り口付近ではがれ落ちます。そして、このはがれ落ちた表皮と外耳道から出た汗や油等の分泌物、外から入ったほこりなどが混ざって耳垢になります。

外耳道に入ったゴミは耳垢に絡まり、入り口の方へと移動して、やがてはがれて外に落ちます。さらに耳垢には殺菌作用があり、細菌や真菌(カビ)を育ちにくくしています。このように耳垢には耳を守る役目もあるのです。

耳掃除について

正常な耳では耳垢は自然に耳の穴の外にはがれ落ちるので、家庭では月に1度くらい耳の手前側を掃除すれば十分です。あまり頻繁に耳掃除をすると、耳は刺激から守るために耳垢の産生量を増やします。耳掃除のしすぎには気をつけましょう。

耳鼻科での耳掃除の目安は6ヶ月に1度です。