鼻水/副鼻腔炎(蓄のう症)

・こどもの鼻水が長期間続いています。どのようなことが原因でしょうか?

・緑っぽい鼻水が出ているのですが病気でしょうか?

 鼻水の原因には、アレルギーによるものと細菌などの感染によるものの2種類があります。

    アレルギーによる鼻水はくしゃみ・鼻づまり等を伴います。透明でサラサラとした水のような鼻水が多いのですが、粘りを伴うこともあります。

     一方、細菌感染による鼻水は粘りが強く、黄色や緑色を帯びています。

・家庭で鼻吸いはした方がいいでしょうか?

 黄色く濁った鼻水は、細菌感染によるものです。家庭でもまめに鼻水をとってあげると早く治ります。

     一方、水のようなサラサラした鼻水はアレルギーなどの過敏症によるものです。この場合、吸引の刺激によってさらに分泌が増えてしまうことがありますので注意が必要です。

・蓄膿症とはどのような病気ですか?

 蓄膿症は、現在の病名では副鼻腔炎といいます。副鼻腔と呼ばれる鼻からつながる器官の炎症です。

    副鼻腔が炎症を起こすと腔内に鼻汁がたまります。ポリープができることもあります。

    副鼻腔炎には細菌の感染によって起こるものと、アレルギーによって起こるものの2種類があります。

    いわゆる「蓄膿症」は、細菌の感染により膿のような鼻水が副鼻腔にたまっている状態です。

・蓄膿症の治療はどのようなことを行いますか?

 細菌の感染による副鼻腔炎(蓄膿症)は、抗生物質の服用と鼻汁を吸引する処置をおこない治療します。

 また、マクロライド系の抗生物質を少量、長期間服用することによって症状を改善させる場合もあります。

 さらに最近では効果の高い注射剤も開発されています。

 薬の服用と外来診察での処置で十分に改善しない場合には手術を検討する場合もあります。